x86プログラム解析入門
【 難易度 】★★★☆☆
【 ISBN 】978-4-7980-1705-1
一度くらい、逆アセンブルをしようと思った人なら必ず見ている、Digital Travesiaの管理人が書いた本です。対象となる読者はC言語によるWindowsプログラミングを経験していて、かつ、実行ファイルの解析をしたことがない人です。評価が3つ星である理由は、本の内容ではなく、この本の購読者層をどこにしたんだろうという疑問点からです。つまり、簡単な話と難しい話が両極と感じたのです。
本書では、OllyDbgを解析に使用します。人のプログラムを解析する、フリーソフトの中で最高のツールだと思います。
そんな最高のソフトウェアに、解析のプロであり、解析ツールの作者でもある筆者が書いたのだから、無駄な事は書いてあるはずもない。ステップバイステップで学べて、ましてや練習問題用の実行ファイルまで用意してくれるんだから、解析を一度挫折した人には自信をもってお勧めできる。
残念な事は本書の目的が統一されていないこと。解析に必要なテクニックや考え方を詰め込みすぎなんです。入門者にはこれをどう組み合わせたら良いか分からない。情報を減らして、1つの単純なプログラムを完璧に追っていく章がなければ、入門者には厳しいと思うのです。逆に、例外処理、難読化なんてのはゲームの改造に必要なだけで、基礎を覚えたらそのうち嫌でも理解するはず。
欠点が利点になるわけですが、作者の提供する情報量は素晴らしい。巻末の参照リンクは、良く調べたなぁと関心する。この価格でこれだけの本が読めることに素直に感謝したいと思います。
11:30 午後 技術書レビュー | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)






